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わたしが看板娘を務める「のぞみクリーニング」を運営している、有限会社鈴希商事のクリーニング工場の中の様子を紹介します。
スタッフの皆さんの邪魔にならないように、お休みの日曜日に車いすに乗って潜入取材をしてきました。
まず紹介するのは「ドライクリーニング洗浄機」です。
ドライクリーニングというのは、水の代わりに石油系の溶剤を使って
洗う方法で、お洋服が傷まない洗濯方法です。
この洗浄機にはオゾン発生器というのがついていて、通常のドライ
クリーニングより優れた、オゾンクリーニングという洗い方ができる
業務用洗濯機です。
オゾンクリーニングは、殺菌力や脱臭力に優れ、クリーニング時の
摩擦を軽減して衣類への負担を少なくできるという特徴があります。
また、仕上がりがとてもソフトで、さっぱりとした着心地になります。
毎日たくさんのスーツやコート、セーターなどを、このドラムにいれて
クリーニングしています。
次に紹介するのは「水洗機」です。
家庭用の洗濯機とは大きさもパワーも桁違いです。
この洗濯機でワイシャツやシーツ、作業服などを温水で洗います。
水で洗うと言っても普通の水道水を使って洗うのではなく、特別な
機械を通した特殊な水を使っています。
ハイパーダイポールという機械を使ってできた「超微粒子活性水」
というマイナスイオン水を使ってクリーニングします。
超微粒子活性水は、水分子が細分化することで衣類の隅々まで
しっかり汚れを落とすことができ、ニオイの元となる物質とイオン
結合することで脱臭力にも優れた凄い水です。
わたしが頭をつっこ込んでいるのは「乾燥機」です。
ドライクリーニングや水洗いしたお洋服を、このドラムに入れて
温風で乾かします。
この工場には３台の乾燥機があり、温度や乾燥時間に応じて
使い分けされています。
ボイラーで発生した蒸気の熱で温風を作り、家庭用の乾燥機とは
大きさもパワーも桁違いです。
ドラムはうまくすれば、私でも入れるかも知れないくらいに大きい
ので、中に入って回転していたらスーパーダイエットになるかなぁ
と思ったのですが、お洗濯物しか入れてくれないそうです・・・
これが「アイロン台」です。
このアイロン台で工場長の山崎さんが、ゴットハンドと呼ばれている
匠のワザでお洋服を仕上げています。
私もマネをしてみました。ピースサインつきです。
プロが使うアイロンは、ボイラーで作った蒸気のパワーが物凄くて
調節を間違えると辺り一面が蒸気で真っ白になるほどです。
その割にはアイロン自体は思ったよりも軽くて驚きました。
アイロン台は、スイッチを入れると空気を吸い込み、上に置いた
お洋服がピタッと張り付いたみたいになります。
毎日たくさんのお洋服が、ここで仕上げられています。
これは、クリーニングを集配している父の愛車です。
普段は助手席が私の定位置ですが、荷台でポーズを決めてみました。
けっこう大きい車なので、お洗濯物が満載の時でも、私と私の愛車の
車いすを積んで移動することが出来ます。
仕事用に拡声器とかパイプが装着された特別仕様の車だぁ・・・と
父は威張っています。毎日１００km以上走って、お客様のところに
一軒一軒お洗濯物をお届けしています。
この車で、私のお気に入りはHDD内蔵のナビゲーションシステム。
好きな曲をたくさんダウンロードして、私専用のプログラムを作り
ノリノリで聞いて楽しんでいます。
DVDやテレビを見ることもできるので、私はこの車でドライブするのが
大好きです。
ここは工場の隣のオフィス。父がいつも仕事をしているところです。
このパソコンで「のぞみの部屋」のページを作成したり、「のぞみ
クリーニング」を運営しています。
このパソコンは、のぞみクリーニングの注文を受けたり、各店舗の
集計をしたり、請求書を作成したりと、会社のデータが全部入って
いるので、父が私には触らせてくれません。
オフィスには応接セットがあって、取引先の方だけでなく父の仲間が
集まって、しょっちゅう出入りしています。
みんなが集まる秘密基地、オフィスというよりはアジト・・・だと母は
笑っています。
父が以前使っていたパソコンが払い下げられ、今では私専用の
パソコンになっています。
デスクトップの壁紙には、お気に入りの「チョッパーマン」をダウン
ロードしてカスタマイズしてあります。
ちょっと旧型なので、すぐにフリーズしてしまうのが難点です。
このパソコンを使ってブログを更新したり、好きな動画を見たり
いろいろな調べ事をするのが、私がオフィスに遊びに来たときの
すごし方です。
いつもオフィスには遊びに行くものの、工場の中に入ったことはあまりありませんでした。
今回見学してみて「みんなが一生懸命働いているおかげでご飯が食べられるのよ」という母の言葉を、少しだけ理解できたような気がします。
